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ママDrがシェア「育休の復帰時にやっておくこと〈後編〉」

本日は育児休業からの復帰!の前に備えておくと良いことの後編をご紹介します。

今回は家事・仕事編です!ご参考になれば幸いです。

        

家 事 編

  • 1日単位、1週間単位での家族の動きを把握しておく
  • 1日当たりの負担量を減らせないか、もう一度振り返ってみる
  • 自分以外でも家事が出来る様に教育や環境整備
  • 外注することの申し込みなど

  育休から復帰するに当たり、仕事と家事の両立が負担として感じやすいところです。

筆者は家事に掛ける時間をなるべく少なくし、仕事や子供に掛ける時間に使いたいと考えています。(人それぞれであるとは思いますが)

毎日・毎週のルーティーンを洗い出し、誰が担当するのか、時間の融通や調整がきくものかそうでないのか、負担を軽減できないかを一度考えて、家族で共有・話し合っておくと良いかもしれません

また、家事などの担当が固定化されていると負担感が強く出てしまうことがあるので、なるべく誰もが担えるように手順を伝えておいたり、やりやすいようにシステムを整えておいたりすると良いかもしれません。

例えば、お迎えの方法をシェアしておく、洗濯や掃除を頼めるように操作方法ややり方を伝えておくなど。または、時短家電を導入する、子供も出来るようにするなど です。

  さらに、一週間のうちの1日でも、お迎え時間に縛られずに自由に仕事ができる日を設定できると、ご自身の充実度・満足度も上がります

仕 事 編

・復帰の挨拶

 復帰の時期や方法が決まったら、改めて挨拶をしましょう。直属の上司だけでなく、お世話になる他の部署などにも挨拶をしておくと、気持ちよく復帰しやすいです。

特に復帰しての最初の1年は、不慣れであったり、急な呼び出しなどで周りに助けられることも多いので、感謝とお願いの気持ちを込めてご挨拶しましょう。

・職場の状況の情報収集、味方や理解者を作っておく

 離れていた期間に変更になったこと、状況が変わったことなどを事前に聞いておくと少し安心します。立場が近い同僚などに、復帰前に会えるといいですね。

色々周囲に助けられることが多くなると思いますので、ご自身の家庭の状況などを理解して味方になってくれる方がいれば、仕事がしやすくなると思います。

理解者、相談者がいると支えになると思います。もし職場に身近な存在がいなくても、話を聞いてくれる人やコミュニティがあるといいですね。SNSで匿名でも相談や愚痴を聞いてくれる場所を探しておきましょう。

・OJTに取り組んでおく

  復帰して心配なのが自分の診療技術や手術技術が保たれているのか・・だと思います。

筆者は外科系なので、自分の手術技術が失われてしまったのではと大変心配になりました。

完璧ではなくても、自分が出来ることはやろうと、育児の合間に手術動画を見て勉強したり、オフザジジョブトレーニングに取り組んだりして、少しでも自信につながるようにしました。

「育休で離れてしまったから・・」と消極的になる自分の気持ちを鼓舞するためにも、少しでも仕事とつながっている時間を取ると良いかもしれません

・非常勤の仕事などで、感覚を取り戻す

  育休で育児に専念していると、「患者さん、ましてや大人と話すのさえ久しぶり」などといった状況になることもあります。

コミュニケーションの感覚や、診療技術の感覚を取り戻すために、非常勤の仕事に少し取り組むというのも選択肢かも知れません。(ただし、育児休業期間中に就業した場合、育児休業給付金の支給について制限が出る場合があるので注意が必要です(1)

・学会発表や論文作成

 復帰したら慌ただしい毎日になりますので、少しでも時間に余裕があるうちにと、学会発表や論文作成に取り組む時間にするということもできます。

実際育休中にそんなに時間がない・・というのも現実かも知れませんが、休みの間に何か実績を作ったということが、自分の自信につながる場合もあります

また、だんだん学会も現地開催が復活してきたと思いますので、職場に迷惑を掛けずに現地に行ける機会です。家族を連れて、家族旅行の一部として参加するのも一案ですね。

・自己研鑽

  筆者の立場から、子育て中の医者でも職場に貢献できる方法はないかと模索し、「指導医として貢献する」、「周囲に気配りが出来るようにする」などを課題としました。

そのために必要な知識を身につけるために、勉強する時間を取りました。子育てと仕事の両立には、周囲の支えが欠かせません。その感謝の気持ちを伝えたり、周囲と上手くコミュニケーションが取れるようにしたりと、工夫することが必要だと思います

育休を経て、人間としてひと回り成長して仕事にも取り組めればと思い、自己研鑽の時間と捉えて育休を過ごしてみました。

以上、最後の方は筆者の私見も入りましたが、育休中に出来ることを挙げてみました。

復帰後は軌道に乗るまで、時間に追われて過ごす毎日になることが多いと思います。

平日に出来ること、時間が掛かることを事前に済ませておくと少しでも余裕が生まれると思います

育休中は、ゆっくりと子供と向き合う今の時間を楽しむ!という気持ちも大切だと思います。


気負い過ぎずに、出来ることを一緒に頑張っていきましょう。

(1) https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15420.html