子供がいてもいなくても、生涯ずっと同じ職場は難しいですよね。
大学勤務、市中病院、クリニック、健診、バイト生活…多様な働き方がある今、転職を考えるタイミングについて考えてみました。
2021年度の医学部入試では、女性受験者の合格率が男性を上回ったそうです。
入試差別問題ばかりに焦点があたり、根本的なその先の働き方改革、働く女医のサポート体制が後手に回っている気がして仕方がないです。
もちろん働く女医、だけではなく、男性医師も平等に、quality of my life を充実させられるような働き方が出来れば独身働き盛りの方も「いつも早く帰るママ女医の引き継ぎか…」と思われずに済むかもしれません。
逆にパパ医も家庭に参加できるように、フレックスタイム制や当直明けは必ず帰れるようにするなども余地があると思います。
少し話が逸れましたが、転職を考えるタイミングについて考えていきましょう。
その1「専門医取得」
専門医の取得に必要な症例集めや発表、論文など、もちろん市中病院だけで完結できる場合もありますが、大学や比較的大きめの市中病院が専門医機構の基幹施設となっている事がほとんどです。
薄給であっても、なるべく人手の多い(ママ的には急な子供の病気などで人員的に余裕がある)、そして資格取得に十分である病院は若手のうちは勤務するのにはいいと思います。
ですが、目標としていた資格を取得した後はどうでしょうか。
やはり専門医があると転職にも有利で、より良い条件の病院が見つかる事が多いです。
専門医とライフイベントが重なる方もいると思うので、そのタイミングでお子さんが産まれるなどあれば尚更かもしれませんね。
かと言って専門医前でも子供を産むことは躊躇しなくていいと思います。
一旦取ってしまうと次に「更新」が待っています。
淡々と続けていれば更新は出来るのだけれど、マイナー科などでは週◯回以上勤務、◯年休むと再認定の試験がある…など専門医取得はゴールではなくスタートなのです。
何も焦ってとらなくてもいい、という方はプログラムが中断できる期間内で中断して、落ち着いたら再開でもいいかもしれません。
その2「子供が増えた」
お子さん1人の場合は、本音を言うと残業当直もできてしまう事があります。保育園の間は延長もありますし、働く女性をサポートする資源はたくさんあります。
子供にとってそれがいいかどうかわかりませんが、働いてないと無理!同僚と同じくらい働きたい!私の人生は子育てではなく仕事!という方は1人でフルタイムを続けるのもアリです。
しかし、子供が2人以上になってくるとどうにもこうにもならない部分も出てきます。
育児休業給付金は復帰する前提でもらえるので、一旦元の職場に復帰して、次の年度や数ヶ月経った後で転職を考えるのも一つの手段です。(育休明けの転職には配偶者の転勤など、それなりの理由が必要そうです。)
育休明けはバタバタしますし、ただでさえブランクがあるのですから、元の職場で、やり方もわかっていて、というほうが良いかもしれないですし、人によってはもうブランクがあるなら全く新しい所でも同じ、と感じるママもいるかもしれません。
年の差も影響してくるかもしれませんが、なるべく子育てを凝縮さて終わりたい!という方は年子にして3年間休むなども選択肢に入ります。
資格に響いても所詮専門医なんぞ紙切れだ〜と考えて、自分の子供との時間の方が大切!!と割り切ってしまう潔さも大切です。
自分にとって何が大事なのか、考えて選んでいけると良いですね。
自分の生活と働き方のバランスは永遠の課題です。
私もこれを書きながら、毎日と言っても過言ではないくらい(笑)、この働き方がベストなのか?他に何かないのか?自問自答しながら過ごしています。
皆様も自分がのびのびと、ストレスなく、仕事のできる職場が見つかりますように。
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