以前の記事でARTクリニック(体外・顕微受精を行う施設)の選び方について少しご紹介しました。
ブログは通院初日~卒業(治療終了)まで時系列で記載されていることもあるので参考にしやすいと以前お伝えしました。
ですが、新しいクリニックや地方のクリニックですと、なかなかブログがヒットしないケースもあります。
また、お知り合いから情報が得られればいいですが、デリケートな問題なので聞きにくい場合などもあると思います。
そんな時に参考にしていただきたい情報を本日はご紹介します。
JISART
JISARTは日本生殖補助医療標準化機関の略称で、安心と安全と満足を得て頂ける高品質の生殖医療を提供できる施設を全国各地に構築するという理念で2003年に設立された団体です。
団体独自の認定審査があり、審査をクリアした施設のみ公表されています。
一度審査に合格したらOKということではなく、認定施設は3年ごとの更新制になっています。
永遠幸グループ
東京では王者・加藤として有名な「加藤クリニック」。前理事長の加藤先生のご逝去後は寺元章吉先生が理事長に就任されています。
こちらの永遠幸グループは、直接法人が運営されているクリニックもあれば、恐らく経営は別だろうなというクリニックもありますが、グループを名乗っている以上、技術・思想が全く違うということはないかと思われます。
特に、低刺激での治療をご希望の方はチェックしてみてくださいね。
生殖医療専門医
日本生殖医学会が認定している専門医制度です。(今後は日本専門医機構の認定範囲になる可能性あります)
こちらのサイトで認定された医師が紹介されています。
ただ、こちらは認定要件が技術的なところでいうと、「一般不妊症例(不妊関連手術症例を含む)を 5 例以上、体外受精-胚移植または顕 微授精症例を 5 例以上の計 10 例以上を経験」(生殖医療専門医制度細則 第5章より)という点と、勤務先や認定施設がそんなにARTは活発じゃないんじゃないかなー・・・と思われるところもあるので、参考程度にしていただけると幸いです。
論文検索
普段から論文に触れる機会の多い先生はもちろん、あまり論文を目にする機会がないという方も、タイトルで何となく論文の主旨は何かが読み取れます。
こちらのサイト(CiNii)は一般の方でも探しやすいかと思います。
初めて検索をする場合は、医師名はフルネームで氏名の間の空欄は無し。もしヒット件数が多い場合は「婦人科」を入れるとある程度、絞れますよ。
また、ARTでは胚培養士も重要かと思いますが、こちらは胚培養士の方もヒットします。
自分の大事な体。特にデリケートな治療になるARTは信用できるクリニック選びが大切です。
信じて通えるクリニックを是非みつけてくださいね!