• 求人サイトを見る前に!抑えておきたいPoint①

現役ママDrの体験談*「妊娠中の働き方」

New memberのママさんDrエッセイがSTART‼️

皆さんお疲れ様です!

実際の経験を踏まえた「ママ女医“妊娠中の働き方”」について今回はお伝えしたいと思います!プレママやこれから妊娠をお考えのドクターはご参考ください♪

妊娠がわかった!妊娠を職場に報告するタイミングは?

女性でもフルタイムでの勤務が当たり前になっているこの時代、ドクターともなればフルタイムのみならず当直、夜勤でも勤務されている先生も多いかと思います。

そんな中、妊娠がわかった!となった場合、まずするべきことはなんでしょうか?

一般的に妊娠確定は妊娠5-7週頃、産婦人科にて胎嚢・心拍が確認できたらといわれています。早い方だとそのころからつわりが始まり、嘔気や疲れなど普段と異なる体調を感じる方もいるようです。

そんな妊娠初期とよばれる時期に、夜勤や当直など勤務時間の長い時間頑張って勤務していると、寝不足や食事が十分にとることができないなど、普段なら少し気合を入れて乗り切るようなことがとても辛く、場合によっては腹痛、出血など胎児に影響がでる症状が起きる可能性もあります

目立った症状がなくても、安定期までは胎児に影響の出やすい時期であることは確かなので、できるだけ早く所属長や直属上司には報告することをおすすめします

勤務環境にもよるとは思いますが、当直はしばらく免除してもらえたり何かしらの配慮があるかもしれません。また上司が知っているという安心感も、その後つわりがひどくなった時や急な体調不良時に申し出やすくなります

医師5年目で妊娠!私の場合

私は医師5年目の時に第一子を妊娠し、安定期に入る前に疲れやすさ、嘔気がはじまったため直属上司に報告をして、当直を数か月間は外してもらいました。

夜間にきちんと眠れるというだけで精神的にはずいぶんと楽に感じたのを覚えていますし、その後も体調を気遣ってもらったりとプラスに働くことが多かったように感じます。

つわりで仕事は休みにくい…そんなときは?

つわりは人それぞれで、全くない人もいますが、中には食事が取れずに点滴、重症悪阻ともなると入院管理が必要となる場合もあります

出勤する際の混んだ電車に乗るのが不安、体調が悪く今日は休みたい、長時間立ちっぱなしの手術は避けたい…など勤務に不安があるときは産婦人科の主治医に相談しましょう。

そのような場合は母性健康管理指導事項連絡カード」に指導内容を主治医に記入してもらい、事業主に的確に伝えられるような仕組みがあります。事業主はそれに応じて必要な措置をとらなければなりません。

<br>

上司に言いにくい場合はこのカードを利用して事業主に提出すると、休暇や出勤時間をずらす、勤務内容の見直しなど対応が可能なこともあります。

定期健診で利用できる制度

妊娠後は定期的に健診に行く必要があります。

しかし、日ごろ忙しくしているドクターは、平日夜まで開いているクリニックを受診する、休みの土曜日の混雑時に受診する、など自身が受診をするタイミングがない場合もあります

有休を取って受診されているドクターもいるかもしれません。

そんなときに利用できるのは妊産婦健康診断休暇という制度で、これは就労規定に記載がなくとも男女雇用機会均等法で定められている内容ですので妊婦であればだれでも申請が可能な制度となります。

妊娠週数によって利用回数は決められており、妊娠中から出産後1年以内に利用できるようになっており、通常の妊婦健診に行く回数分は確保されています

安定期以降の働き方

妊娠16週以降は一般的に安定期と呼ばれ、胎盤が完成し流産のリスクが減る時期といわれています。妊娠中期と呼ばれ、つわりも落ち着く方が多いとされている時期に入ります。

職場の同僚や周囲の人に対してはこの時期に入ってから報告するといいでしょう。

<br>

ただ安定期とはいえ、お腹の張りや急激な体調変化が生じる可能性はいつでもありますので、いつもと異なる症状が少しでもあれば身体を休めることのできる環境があると安心できますね。

産後の働き方についても考えておきましょう

産後8週までは産後休業がありますが、その後は1歳になるまで取れる育児休業を利用するのか、すぐに復帰するのかについては産前から考えておく必要があります

私の周囲の体感的には、ドクターとなると1年間以上の育児休業を取得する先生は多くないように感じますが、中には多児育児や年子育児、保育園に入園できなかったなど様々な理由で休業期間を長く取らざるを得ない方はいらっしゃると思います。

また産後は退職し、一時的に仕事をお休みして育児に専念される方もいると思います。

ドクターはその後のキャリアに影響する可能性もあり、働き方については悩むことがありますよね。

第一子出産後の当時の状況

私は第一子を出産後、半年間の育児休業を取得して復帰しました。復帰後は保育園のお迎え時間や子供の発熱での呼び出しが何度かあり、その都度早退をしたり、子の看護休暇を利用したりして何とか過ごしました。

当時は総合病院で勤務していたこともあり、同僚や上司の人数が多く、支えてくれる先生方に恵まれていたことを非常に感謝しています。

妊娠出産は人生の一大事!

女性にとって妊娠、出産は人生にそう何度もあることではありません。

ドクターとしてはキャリアを積む年代として一番大事な時期であったり、同期からの遅れや周囲の理解に悩むこともあるかもしれません

ただ出産を経験すると、仕事に対する考え方も変わっていくでしょう。

<br>

産前は様々な制度を利用して過ごし、産後には周囲への感謝を伝え、同じようなドクターがいたら支えになることでママ女医が活き活きと頑張れる環境が少しでも増えればなと思います!!